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エアーフィルター技術情報

技術情報 ~エアーヒーター~

空気加熱の場合の必要ヒーター容量計算方法

▼計算式

( Δt℃ × 0.244 × 1.2931 × m3/min. × 60秒 ) ÷ 860cal/h = 必要ヒーター容量kw/h
0.244 : 0℃時の空気の比熱
1.2931 : 0℃時の空気の密度
1kw/h = 860kcal/h

▼計算例

10m3/min.の空気を100℃に昇温させたい。そのときに必要なヒーター容量は?
(100℃× 0.244 × 1.2931 × 10m3/min. × 60秒 ) ÷ 860kcal/h = 22.012772093 ≒ 22kw/h

その他の配管機器、ヒーター本体からの放熱分を考慮して余裕分を30~50%程加える
22kw/h × 1.3(仮に30%として) = 28.6kw/h

すべてのヒーターに当てはまりません。又、ご使用の環境、配管状況によっても異なりますのでご注意ください。

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比熱とは

比熱とは1gあたりの物質の温度を1度あげるのに必要な熱量のことです。つまり、比熱とは、物質1gあたりの熱容量ということになります。 比熱は大きくなるほど、温まりにくく、さめにくい性質をもっています。

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シーズヒーターとニクロムヒーターについて

抵抗発熱体は一般に①鉄-クロム-アルミ系発熱体 ②ニッケル-クロム発熱体 がもっとも広く使用されており、これら①②の裸線コイルを使用したヘアードライヤー等は、通電時発熱体が赤色する様子を目視で確認出来ます。この様に抵抗発熱体が露出した状態の機種をニクロムヒーターと呼びます。
一方、シーズヒーターとは抵抗発熱体が金属パイプで包まれた構造になっており、抵抗発熱体は絶縁粉末によりヒーターパイプから絶縁されている機種を指します。シーズヒーターは発熱体が露出していないので漏電の心配が非常に少なく、絶縁性・発塵性・安全性・寿命の面でメリットが多くあると言われており、産業用・家庭用ともに多く使用されています。

※当社の熱風発生用ヒーターは、独自のケーシング内へシーズヒーターを設定した気体加熱用の電熱ヒーターです。

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シーズヒーターの特性

▼シーズヒーターの良い点

  1. 鍛造減径率によりMgO粉末等を固形化させ高い放熱効果を得られ高寿命
  2. 耐震性に優れ、様々な形に曲げられる
  3. ゴミが出にくい
  4. 発熱体が露出していないので漏電の心配がなく安全
  5. 発熱体が腐食しにくい為、長時間使用でも発熱量が安定

▼シーズヒーターの良くない点

  1. 連続運転向き(断続運転不可 急激な過小入力は異常過熱の恐れあり)
  2. ニクロムヒーターに比べ立ち上がりが遅い
  3. 輻射・放射熱の影響で冷めにくい
  4. ニクロムヒーターと比べて重量がある

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ニクロムヒーターの特性

▼ニクロムヒーターの良い点

  1. シーズヒーターより高温加熱に使用出来る
  2. 応答性が良く熱し易く・冷め易い
    (遠赤外線効果が得られる場合、多くの物性に吸収されて熱反応を起こす)
  3. シーズヒーターと比べ軽量
  4. シーズヒーターと比べ低価格

▼ニクロムヒーターの良くない点

  1. 通常の気体加熱ではニクロム線が酸化、その後剥離し発塵する可能性が高い
    (窒素の場合は酸化しないが、入力流体との接触摩擦により次第にやせてくる)
  2. 使用温度・入力流量によりニクロム線の伸縮で碍子と接触し発塵する可能性が高い
  3. 発熱体が外気に触れているので雰囲気により寿命が短い
  4. 発熱体に水などがかかると漏電する。
    (水分を含んだ気体加熱の場合、絶縁が悪くなり、漏電・ショートの恐れあり)
  5. 絶縁劣化し易い

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